■概要
日時：2003年6月28日（土） 19:30〜23:00
場所：トークライブハウス ロフトプラスワン
出演：鷺沢、わたべ、覆面秘書ＯＫ
スペシャルゲスト：藤原伊織（いおりん）
↑左から覆面秘書ＯＫ、わたべ、いおりん、鷺沢。
いおりんが鷺沢さんに「枯れかかった花束」を渡した場面です。
─イベント開始─
スティービーワンダーの『ハッピーバースデー』にあわせてまずは、鷺沢さん登場。
鷺沢 「皆さん、こんにちは。私の２４歳の誕生日を祝うためにこんなにたくさん集まってくれて、めめちゃんうれしい♪……ってたったいま思ったけど２４歳っていうのはやっぱちょっとやりすぎ？２８歳ぐらいでいっとくわ」
と初っぱなからテンション高い鷺沢さん。今回、わたべさんが北の大地にわたってしまったことにより、アナログ秘書ＯＫがライブの準備をしたことを説明後、ＯＫ登場。
鷺沢 「というわけで、始めましょうか」
ＯＫ 「そ、そうですか？ 何か忘れているような……」
鷺沢 「イヤ、みなさんが特に必要ないって言うんなら始めちゃっていいんじゃない？」
会場より「ええ〜」、というどよめきが。同じくらいの大きさで「始めちゃえ始めちゃえ」との声が聞こえました（鷺沢談）。
鷺沢 「しょうがないな、じゃあ、今から呼ぶか。でも北海道から来るから時間がかかるよ」
わたべさん素早く登場。
ＯＫ 「早かったですね」
鷺沢 「時計台でも飛ばしましたか？」
わたべ 「いや、今は橋ができてるんですよ。私のために皆さん集まってくれてありがとうございます！」
鷺沢 「え？ あっ、そうか！そうだった！重要なお知らせがあります。今までのトークライブとちょっと違うところがあって、飛行機代を捻出しなきゃならないんです、私たち。だから、誕生日プレゼントなんかいらない！ 飲んで！ 食べて！」
わたべ 「お願い！おカネがないと帰れないの！（←マジ）」
鷺沢 「ま、じゃあ、三人そろったところで、もう一度乾杯しましょうか。お誕生日、おめでとう、ありがとう」
ここでみんながグラスを合わせる前に、一人ビールを飲み出すＯＫ。呆気にとられる一同。
鷺沢 「こういう人なの、こういう人なんです（笑）。今の人行動で、ＯＫさんの全てが分かったと思うな」
ＯＫ 「え、ええと……」
■Office Meimei データ公表
前回に引き続き、アクセスカウンター推移とメール量を公表しました。グラフを見せつつ説明をしたのですが、紙にプリントアウトしたものを一枚一枚映すというあまりアナログな紙芝居方式に、会場から笑いが（笑）。
現在のアクセス量は約２２００人／日（モバイルは約４１５人／日）、メール量は 約１５通／日。アクセスカウンター数は２００万を突破しました。
鷺沢 「２００万突破ありがとうございます。相変わらずグラフは右肩あがりで」
わたべ 「だから、足し算なんですから、下がりようがないんですって」
■Office Meimei 上半期重大ニュース
６月ということで、２００３年のおふぃめめ上半期重大ニュースを発表しました。
＜ 第５位＞ 恐怖！ 歯根消失！！
鷺沢 「これは皆さんに実物をお見せしたいと思い、私、歯医者さんに頼み込んで、自分のレントゲン写真を借りてまいりました」
レントゲン写真を見せるために四苦八苦するＯＫ。
鷺沢 「もう、私に、私にやらせて！ 私の歯だからああ?」
わたべ 「口開けて見せればいいんじゃないですかね」
鷺沢 「見えないところなんだよ！」
ようやく、無事に写ったレントゲン写真。歯根のあるべき場所にぽっかりと開いた黒い場所が！
鷺沢 「骨があるべき場所が真っ黒なの〜」
わたべ 「欠陥商品なんじゃないですかね（笑）」
鷺沢 「欠陥商品なのはもとからだから。まあ、例えればタッパーのゴムパッキンですね。実は今書いている小説に出てくるネタなんですけど、パッキンがゆるんだタッパーにショウガ焼きなんて入れて、ランドセルに横にすると、汁が漏れるでしょ。歯茎というものはゴムパッキンと同じなんですよ。綺麗に洗って世話をしていると、ちゃんと長年の使用に耐えるんだけども、ほっとくとぼろぼろになっちゃって、ショウガ焼きの汁が染みて来ちゃうの。そうすると、そこにばい菌が生じて、骨を溶かしていくわけです。（一拍置いて重々しく）皆さん、毎日歯は磨きましょう！ ほんとは医療法的に問題があるんだけど、『歯磨きを奨励しますから』ってお願いしたんです。レントゲン写真を貸してくれた●●先生ありがとう！」
＜ 第４位＞ 管理人わたべ、土地の購入を検討か！？
生々しい土地やマンションの写真が公開されました。
わたべ 「昔からね、家は欲しい病だったんですよね」
鷺沢 「もしかしてお前が北海道へ移住したのは、安い土地を求めてのことだったのか？」
わたべ 「（その質問は無視して）もう毎週何かしら物件を見てますよ。でも、まだ北海道で働きだして１年も経ってないから銀行の審査がおりなくて（笑）」
鷺沢 「その銀行の判断は正しいね。でも、気をつけろよ、土地っていうのは安い買い物じゃないんだからな！」
＜第３位＞ 鷺沢の入浴、全国の雨量に影響！？
ＯＫ 「という３位ですけど、心当たりはどうですか？」
鷺沢 「ないですけどねえ……」
わたべ 「証拠があるんですよ」
鷺沢 「証拠ー？」
鷺沢の誕生日当日の天気図。台風が接近中。なお、台風はその後、北海道へと向かった。
鷺沢 「わはははは（笑）」
わたべ 「まあ、誕生日ぐらい風呂に入ったんだろうってことですよね」
ＯＫ 「それは予想されますね」
鷺沢 「ちょっと待って、誕生日？（長いこと考えて）えっと……入った」
わたべ 「珍しく、すごい久しぶりに北海道にも届いた台風だったんですよね（笑）」
鷺沢 「そうか、ごめんね、なんとなく」
＜第２位＞ 死の車、札幌に出現！
わたべ 「ひどい言われようですね」
鷺沢 「さあ、実物をお見せしましょう！ 北の大地の皆さん、この車に気をつけて！」
・初めての高速道路（背もたれにもたれる余裕のないほど緊張している様子）
・初めての料金所（手が届かず降りてカードを入れたという）
・今まで運転した中で一番恐かった対面一方通行のトンネル
・雪に刺さって立ち往生した現場
＜ 第１位＞ やはり今年も２月は短かった！
鷺沢 「この制度の撤廃はいつ行われるのか！」
わたべ 「政治家は何をやっているのか！」
鷺沢 「ていうか２０何日で終わるなんてさ……狡くない？！ ３０日とか３１日まであるモンなんだよ月っていうのは！」
今年の２月のカレンダーが映る。
鷺沢 「ほーら、２８で終わってる！ ２月やる気なさすぎ！」
わたべ 「きっちり４週間で終わってる。月末だなあって思ったら、普通、何日か余韻があるじゃないですか」
鷺沢 「カーテンコールのない芝居みたいだよね。そういうところが私はイヤ！ しかし、ここで、皆さんに、朗報があります。なんと、来年は、２月も結構やる気があります」
２９日まである、来年の２月のカレンダーが映る。
わたべ 「日曜日が５回もあるんだ！」
ＯＫ 「我々が言ってきたことが、ようやく実を結んだんですね！」
わたべ 「言い続けて３年ですからね」
ＯＫ 「また、次に、３年かかりそうな気がなんとなくするんですけど（笑）」
鷺沢 「かかるだろうな」
わたべ 「多分だけどね」
鷺沢 「しかし、この運動は続けて行こう。そうすれば、毎年、になるかもしれない」
わたべ 「そうですね、こうやって我々の祈りが通じたことですし」
鷺沢 「……んなわけねーだろ！ 決まってるんだよ！最初っから！ 閏年っていうんだよ！！」
ＯＫ 「嗚呼、それを言ってしまっては身も蓋も（笑）」
以上がOffice Meimei重大ニュースでした。
わたべ 「今のが五大ニュース？ 何がニュースだったのか全然分からないけど（笑）」
ＯＫ 「まあ、平和だったってことですよ」
■みんなの上半期重大ニュース
続いてアンケートで募集したみなさんの上半期重大ニュースを紹介しました。
● 白装束の集団が家の近くまで来ていた。
鷺沢 「このこともすごいよ。でも、このニュースに添えるために、ＯＫが選んだ写真がさあ……」
（羊の群の写真が添えられている）
わたべ 「これ、羊ですからね。写真がなかったからイメージ写真ってこれ（笑）」
ＯＫ 「どうしても、白装束集団の写真が見つからなくて……。白くて群れになっている、といえば羊かと……」
わたべ 「白装束って生まれつきだよ！」
鷺沢 「装束じゃねえよ！ 羊はよ！」
● テーマパーク嫌いの私がＵＳＪに行ったこと。その５日前にＳＡＲＳのの医師がＵＳＪに行っていたこと。
わたべ 「よりによってっていうことですよね」
鷺沢 「テーマパークには近寄らない方がいいってことだよね」
ＯＫ 「そういう問題ですか！」
● ９時出社なのに目が覚めたら１１時だった。
わたべ 「私も、今の会社に入って２ヶ月目の時にあったなあ」
鷺沢 「ねえねえ、こういう時どうする？」
わたべ 「具合の悪そうな声で電話するっていうのが定番だと思うんですけど」
鷺沢 「こういう時って、あたしどうすればいいか分からなくなっちゃうんだよね。ええっと……、とか言って頭ポリポリ掻いたりしながら、タバコ吸っちゃったりするんだよ」
● ピースウォークに参加しました。戦争は止められませんでした。自己満だったような気がして悔しくてなりません。
ＯＫ 「でも、行動したってことがまず、すごいですよね」
鷺沢 「やれることがないから、やれることをやろうっていう考え方は私はすごくいいことだと思うな」
わたべ 「できることからやる、と」
鷺沢 「わじわじ（沖縄弁）やってるよりかは、何かやったなって思えるし。馬鹿らしいことだとは思いません。この話を続けると、必要以上に、熱くなったり、暗くなったりするんで、次行きましょう！」
● 麻雀を始めた！（もちろんこのサイトがきっかけですよ）
会場より拍手が。
わたべ 「あんなのどこが面白いんですかね。つらいことばっかりだよ」
鷺沢 「でも、あれが人生を深めるんだな」
わたべ 「性格も出るしね」
鷺沢 「出るよね」
わたべ 「こんなせこい奴だったの、とかね」
会場で麻雀をされる方をうかがったところ、２割ぐらいでした。
鷺沢 「される方は分かっていただけると思うんですけど、自分が上がった時よりかは、他人が上がったときの表情で、その人の性格が出ると思うんだよね。いいじゃん、私はフリーで来てて、２着を死守したいから、１６００点をツモったの！！ 悪い！？ 悪い！？って言いたいのに、チッとかって舌打ちする奴いるじゃん！ 首傾げたりさ。フリーなんだよ、金かかってるんだよ、２着死守で次のゲー代出るんだよ、私の金なんだよ、私がラスに転落したらお前が払うのかよ、ついでに次のゲー代までオマエが払ってくれんのかよ！ とまで言いたいね。首を傾げながら点棒渡す奴は、死刑！」
ＯＫ 「重すぎますよ、罪が！」
鷺沢 「（聞いていない）ほんとにむかつく！！！」
わたべ 「（やはり聞いていない）あとテンパイで倒したら、頷く人も嫌い。あーやっぱりね、って顔されるんだけど、そんなこと絶対ないんですよ。だってシャンポンとかなんだもん。止めたよとか言われてもさあ」
鷺沢 「死刑？」
わたべ 「いや、無期懲役ぐらいで許そう」
ＯＫ 「き、きびしい〜（ＯＫは麻雀をやりません）」
わたべ 「そうすると、ひとつの雀荘に毎日ひとりぐらい死刑にしなきゃならない人が」
ＯＫ 「麻雀人口がどんどん減っていってしまいますよ！」
鷺沢 「そうか。ダメだねそれは。でも、もう一人だけ死刑にしていい？ あのさ、自分が染め手（チンイツ、ホンイツ等）作っててさ、まだ４巡目くらいで他家にバレてなくてさ、上が打牌したとき、違う色なのに、迷うフリする奴！ 迷うフリしながら時間稼ぎしようとして、挙句の果てに腰まで使う奴、ああいうのは死刑！ あと、４枚目の西を掴んで、捨てるまでに３秒以上かかる奴も死刑！」
ＯＫ 「お客さんにすごい同意している方が！」
鷺沢さんの義憤（？）はとどまるところを知らず、このままでは、麻雀人口が限りなくゼロに近くなってしまいそうなので、次のコーナーへ。
■記憶スケッチ
記憶力を頼りにキャラクターなどを描き、どっちが似ているかを競うというもの。ＯＫが出題し、鷺沢さんとわたべさんがその日のギャラを賭けて、勝負しました。ここでわたべさんの実妹・美大出身・いずみん登場！ 模範として参加していただきました。
＜第１問＞ サザエさん
わたべ：けっこう感じが出ているサザエさん。
鷺沢：線の細いインディアンの少女みたいな可憐な（？）サザエさん。
鷺沢 「違うの！ 昔のサザエさんは〜！ 昭和２０年代のサザエさんはこんな感じなの〜！！」
叫びもむなしく勝者はわたべさん。
＜第２問＞ ペコちゃん
わたべ：女の子の横にアメが描いてある。
鷺沢：ちょっとサザエさんの影響を受けた女の子。
わたべ 「ミルキーなの！ このアメはミルキーなの！！！」
非常に微妙な勝負。勝者は鷺沢さん。
鷺沢 「おっしゃ！ マジになってきた！」
＜第３問＞ ＮＯＶＡうさぎ
わたべ：ＣＭのＤＪっぽい絵だが、どうみても顔は人。鼻がある。
鷺沢：くちばしはあるものの、どう見ても人がよさそう。
鷺沢 「これはどう見てもアタシの勝ちだろう。ふおっふおっふおっ」
勝者は鷺沢さんでした。わたべさん、焦ってきた模様。
わたべ 「あの、情に訴えます……。私には帰りの飛行機代が必要です」
＜第４問＞ ピーポくん
わたべ 「え、何それ！？」
鷺沢 「あ゛〜！！ 知ってる！ 知ってるけどわかんない！」
とりあえず、何か描いてみることに。それぞれにオリジナリティー（？）溢れるピーポくんが。
ＯＫ 「ヒントを出します。富士額で、ベルトみたいなのをしてるのが特徴ですね」
さすが、いずみんさんはとても近い解答を！しかし鷺沢・わたべの両者はその「ヒント」さえ聞いていなかった様子。
わたべ：パトカーつきの警官の絵。
わたべ 「眉毛がつながってるやつだよね？」
ＯＫ 「それはバカボンのキャラですね」
鷺沢：どう見てもオバＱ
ＯＫ 「これは……、オバＱですね…」
鷺沢 「分からなかったので取りあえず描けるモノを描いてみました……」
どちらの絵も１ミリもピーポーくんではありませんでしたが、あえて言うならばどちらが近いかをお客さんに問いました。勝者はわたべさん。
＜第５問＞ マイメロディ
鷺沢さん、わたべさんともにマイメロディにはまったく似ていない絵を。しかし両者ともなぜか富士額のマイメロディを描いている。マイメロディにはまったく似ていないが、両者の描いた絵がそっくり。
わたべ 「え、富士額は合ってるでしょ？」
ＯＫ 「マイメロディちゃんは頭巾をかぶってるんですよ。髪の生え際じゃないんですよ。富士額になるわけないじゃないですか。しかし、なんで、こんなに２人の絵が似てるんですか！？」
わたべ 「何が似てるって、２人の絵が似てるよね」
あまりに同レベルなので、ドローということで、延長戦に。
＜第６問＞ ドラえもん
わたべ：また富士額。口だけちょっと似てる。でも顔は笑福亭鶴瓶似。
鷺沢：こちらもまたまた富士額。顔はサザエさん家のタマ似。
ＯＫ 「なんで？ 富士額が好きなんですか！？ 二人とも！」
勝者はわたべさん。
最終結果 ３対２で勝者わたべさん！
わたべ「ありがとう、これでお家に帰れます！」
わたべ 「富士額にはやられたね」
ＯＫ 「なぞが残りましたね」
鷺沢 「これ、まじ楽しい！」
ということなので、この企画はまたいずれ行われるかも！？
─休憩タイム─
■鷺沢さんお誕生日おめでとうございます企画
後半は、６月２０日にお誕生日を迎えた鷺沢さんを祝いました。
わたべ・ＯＫ 「おめでとうございまーす！」
鷺沢 「ありがとうございます」
サイトで募集した皆さんのお祝いメッセージを発表。その後、ある方の祝電をＯＫが代読させていただきました。
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祝電 |
鷺沢 「いつの間にそんなものを」
ＯＫ 「それでですね、実は」
わたべ 「ご本人が」
鷺沢 「……え、嘘（素になる鷺沢さん）」
ＯＫ 「スペシャルゲストの藤原伊織さんです！」
実は、鷺沢さんに内緒で、わたべさん、ＯＫは伊織さんをお呼びしていたのでした。
鷺沢 「わああああ！！マジで知らなかった〜！！！！ もう、いい奴う！！（と、言いながら伊織さんの肩を物凄いイキオイで叩く）」
伊織さんより花束が贈呈されました。
伊織 「これ（花束）、枯れかかってるでしょ」
鷺沢 「……え、うん」
伊織 「安売りしてたんだよ。なんせ今、金がないんだよ。いおりん号っていうのがあってさ」
鷺沢 「ああ、黒川家にいおりん号が導入されたからね……」
伊織 「俺は羽曳野という遠いところに扶養家族を持っているんだよ……」
わたべ 「でも、金ないのはやっぱり職がないからなんじゃないかと」
伊織 「失業保険ももらえないし」
わたべ 「あれは職安いかないともらえないんですよ」
伊織 「行ったんだけどさ。……あのね、今日、来ている人も近々行くことになるかもしれないから言っておくと、職安に行ったら、作家になりたいとかシンガーになりたいとか言っちゃだめですよ。求職の意思がないとみなされちゃうから」
鷺沢 「あのさ……、イチオー誕生日ライブなんで、そういうしみったれた話はもういいよ……。いや、しかし、びっくりしたよ。わざわざありがとう」
伊織 「ザンゴーの気分どう？ 俺に追い付いたわけだな」
鷺沢 「追い付いてねえよ！ 毎年毎年、年は取るんだよ、みんな。でもまあ、追い付いてないけど、ちょっとなんていうか、真剣に老後っていうのを考え始めたね」
伊織 「すでに老後じゃないの、アンタの場合。でも、ザンゴーっていうのは、桜で言ったら七分咲きだな。まだ、咲いてない。ここにいらっしゃる女性は、みんな五分咲きか七分咲きだね」
わたべ 「そうやってまた人気とろうとして（笑）」
伊織 「当たり前じゃない、営業やってるんだから」
ごく自然な動きで、鷺沢さんのタバコを吸い出す伊織さん。
鷺沢 「あの、ソレは私のタバコなんですけど……」
伊織 「だって、目の前にあったんだもん、吸え、とばかりに」
鷺沢 「目の前にあるからって、自分のモノとは限らないとおも……」
伊織 「女性は七分咲きからその後どうなると思う？ パターンがいくつかあるんだよ」
鷺沢 「あの、私のタバコ……」
伊織 「（無視）。どうなると思う？」
鷺沢 「（タバコのことはあきらめた様子）そうですね……、まあ、美しく葉桜になるというのがひとつ。あとは……、木が切り倒されちゃう？」
伊織 「あとさ、美しい実を結ぶ。それから、ドライフラワーになる」
わたべ 「生きる屍だ」
伊織 「あと、立ち枯れる。そう言うふうに、選択肢がこれからいろいろあるんで、注意するようにね。あと、今日ね、参考資料もってきたんだ」
誕生日のデーターベースを調べてきてくれた伊織さん。
伊織さんの誕生日は２月１７日。
伊織 「この日が誕生日の人の中には作家が５人いるんだよ。僕も入っているんですけど」
鷺沢 「え！ 梶井基次郎！」
伊織 「そう、梶井基次郎と森鴎外、この２人と一緒なの、すごいでしょ。マイケル・ジョーダンなんかもいるんだけど」
鷺沢さんの誕生日は６月２０日。
伊織 「６月２０日生まれの作家は一人しかいないんだよ。鷺沢っていう」
鷺沢 「マジ！？ え、見たい見たい。他には？ ……徳川……家治？」
わたべ 「地味だな〜（笑）」
鷺沢 「１７３７年６月２０日 徳川家治 政治家だって（笑）」
伊織 「僕と君の誕生日、ものすごく差があるでしょう」
鷺沢 「ある。アタシ上田馬之助と一緒だ。６月２０日はどっちかというと、スポーツ選手とプロレス……、あと芸能界が圧倒的に多いよ」
■アンケート発表
サイトで募集したみなさんの忘れられない誕生日体験を紹介させていただきました。
Ｑ・最も素晴らしかった誕生日体験。
● ケーキの代わりに好物のナスの天ぷらを山盛り作ってもらったこと（たしか10歳のとき）
鷺沢 「いい話だね」
伊織 「これちょっと泣けるね」
わたべ 「しかし、ナスの天ぷらが好きな１０歳ってしぶいね。しかも、塩で食べてたりして（笑）」
ＯＫ 「しぶい！」
Ｑ・最悪だった誕生日体験。
● 家族が全員留守でヤクルトで飢えをしのいだ。
伊織 「これ悲惨だね。ヤクルトって６８円ぐらい？」
鷺沢 「そんなもんじゃない。ひどくない！？」
ＯＫ 「涙出そうですよね。もしかしたら、５本パックを全部飲んだんでしょうかね」
ここでＯＫが今年の誕生日体験を披露。鷺沢さん出張中、ペットホテルに預けられていた、コマを迎えに行き、一刻も早く帰りたくてたまらないコマに綱をひっぱられ、まだ開ききらない自動ドアに手の甲を強打→打撲。後日、打撲した方の肘がどんどん尖りだし、いぶかしく思い整体に行ったところ、「見事に脱臼しています」と言われる。一週間以上も脱臼に気づかなかった痛覚の鈍さに、鷺沢さんより、「だから、コイツは菱沼さんなんですよ」と言われる。
わたべ 「びっくりしたのは、今日も外れてるんですって」
ＯＫ 「多分、数日前から外れてるっぽいんですよね〜」
伊織 「わたべの最悪誕生日は？」
わたべ 「最悪なのは、朝から晩まで、全ての博打に負けたっていう誕生日ですね。朝起きてウィンズに行って、１レースも取れず、その後に、好きじゃないのにパチンコかパチスロに行って何千円か払い、あとはヨンマとかサンマそんな感じだと思うんですけど、それから飲みに行ってサイコロまで振って、全部に負けましたね」
ここで伊織さんが惜しまれつつ、退場されました。
わたべ 「（伊織さんの来場を）気付かなかったでしょ？」
鷺沢 「すげー気付かなかった」
わたべ 「これがプレゼントですから」
ＯＫ 「成功しましたね！」
■エーデルワイス演奏
そして今回のメインイベントともいえるリコーダー演奏。演奏前には、待ち切れないのか、お客さんの中からリコーダーを試し吹きする音が。リコーダーを持参した勇気ある人々の数、２０人ほどでしょうか。年齢も性別もばらばらの人たちがまずチューニングで音を合わせます（というのも、わたべさんのヤマハのリコーダーとＯＫの１００円ショップのリコーダーでは音が微妙に違うことが発覚したため）。新宿歌舞伎町の地下で梅雨時に大人たちの集団がリコーダーでエーデルワイスを演奏する。この事実の羅列からは予想がつかないでしょうが、鷺沢さんの指揮により、演奏されたエーデルワイスのハーモニーは感動もの！ 鷺沢さんの目にも光るものが！
↑指揮をする鷺沢、演奏するわたべ＆ＯＫ。お客さんもそれぞれの席で演奏しました。
鷺沢 「すばらしい〜！！」
ＯＫ 「さわやかな感動が！」
わたべ 「さわやかな感動が、こんな地下の店で！」
鷺沢 「歌舞伎町の地下で、さわやかな感動！ めちゃめちゃばっちりだったよ！！」
練習を積んできてくれた皆さん、英語で歌ってくれた方、そして、その頃遠い地で、リコーダーを吹いたり、歌ったりしてくださっていた皆さん、ありがとう！ 梅雨を吹き飛ばすさわやかな感動。いやあ、音楽って本当にいいものですね。
そして、わたべさんとＯＫは続けて練習した２曲目を披露。ハッピーバースデー。しかし、完璧だったわたべさんに比べ、ＯＫはぼろぼろ……（「頭が真っ白になっちゃいましたよ。ああ、練習したのにいい」ＯＫ談）。
↑（参考写真）わたべ＆ＯＫの練習風景。
鷺沢 「最後に、今年は群さんに何をもらったのかというメールをたくさんいただいたんで、この場を借りて発表いたします」
群ようこさんからのプレゼントはティファニーのブレスレットでした。
■プレゼント
会場の皆さんに、プレゼントを行いました。わたべさんの今回の北海道土産はストラップ。鷺沢さんも納得のかわいいものでした。スズランとキツネ。そして、もちろん定番（？）の木彫りのクマも（笑）。また、ＯＫが撮影した奇跡の写真（笑）、コマ・美人バージョンとボブ・サップバージョン（激似）も。さらに、いらないと言われようが、記憶スケッチで大量に生み出されたよくわからないキャラクターたちもプレゼントされました。
希望者だけ鷺沢さんとじゃんけんをしてもらい、見事勝ち抜いた方にプレゼントさせていただきました。
■サイン会＆撮影会
今回は、割とゆったりと、サイン会・ハンコ会＆撮影会を行うことができました。いろいろプレゼントもいただき、ありがとうございました。
─イベント終了─
みなさま本当にお疲れさまでした。またお会いしましょう。